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海外実験旅行記report

イギリスISIS実験旅行記 (2016年3月6日〜10日)

活動報告写真 3月6日から3月10日にイギリスのオックスフォードにあるISISに実験に行ってきました。今回の実験は本来昨年の11月に行うはずだったのですが、11月の実験では実験開始直後にシンクロトロンのダイポールマグネットが故障したため全くビームでないという事態になったため今回再実験になりました。幸い今回のビームタイム中は安定してビームが供給されたので、実験は問題なく行えました。実験はカゴメ三角格子NaBa2Mn3F11の粉末中性子回折実験で、磁気反射の観測が目的でした。今回の実験は初めてTOF(飛行時間)型の中性子回折計を用いました。一般的な角度分解型の回折計とは異なり、TOF型は一度に短波長から長波長の中性子を使って測定できるという利点があります。特に今回用いたWISHは非常に分解能がよくバックグラウンドも低いため、とても素晴らしい装置だと感じました。装置担当者のPascalさんはとてもまじめで優しい方で、朝早くから夜遅くまで私の実験に付き合ってくれ、また私の拙い英語での要望も丁寧に聞いてくれて、大変ありがたかったです。そのおかげで実験はうまくいき、非常に質の高いデータを得ることができました。

 この時期のイギリスは日本よりは寒く、天気も曇りまたは雨で、ISISの人曰く”Typical British weather.”なんだそうです。食事は、朝食は典型的なイングリッシュブレークファストといった感じで、カフェテリアの料理は噂に聞いていたほど悪いものではなかったです。特にカフェテリアのスパイシーなベジタリアンフードはおいしかったです。実験終了後の帰りには、少し時間が余ったのでロンドン市街を2時間ほど散歩しました。ロンドン市街は古いものと新しいものとの調和がとれた街並みで、とてもおしゃれな雰囲気でした。バッキンガム宮殿に行ってみると、観光客やジョギングする人が多く、日本の皇居の様子と似ているなと感じました。散歩をしていると普通に馬が走っていて驚きました。ハイドパークの中に至っては馬専用の歩道があったりして、カルチャーショックでした。

 今回の実験で非常に質の高い装置を使用してみて、良い装置からは良いデータが取れ、それが良い研究につながるということを実感しました。またISISに行くことがあれば、今度は他の装置を使ってみたいと思います。


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