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海外実験旅行記report

スイスPSI 実験旅行記 2013年8月25日〜9月3日)

活動報告写真  8月25日にスイスのPSI(Paul Scherrer Institute)に向けて日本を発ちました。大学院生になって初めての海外実験とあって非常に緊張していました。実験自体は左右田さんの実験でしたが、念のためのバックアップの試料をスイスまでの運搬を任され、入国検査で捕まらないか心配で仕方ありませんでした。実際は何にも訊かれず無事に入国することに成功し一安心しました。8月のスイスは日本と比べ物にならないほど爽やかな非常に過ごしやすい気候でした。また、スイスは山がちな地形なので自分の実家と非常に似ていて一目で好きになりました。  PSIで使った装置はSINQのTASP(Triple Axis Spectrometer with Polarized neutron)という偏極中性子の三軸分光器でした。三軸分光器を見るのは今回が初めてだったので、Q空間の特定の点を狙って測る三軸分光器はq空間に直接アクセスしている感じで非常に新鮮でした。測定する試料の磁気構造の特性を事前に見当をつけ、的を絞って測定を行うという感覚は今までにないものだったので非常に勉強になりました。活動報告写真 また、左右田さんと装置担当者の方との実験について議論を聞いていてほとんどついていけず、コミュニケーション能力を向上させることの必要性を改めて痛感させられました。  装置担当者の方々は気さくな方ばかりで時折冗談を交えながらも実験の方はしっかりと進めていくといった様子でとても楽しく勉強させていただきました。今回は今後のための勉強という形でしたが、今度は自分が作った試料で三軸分光器を使って実験をしてみたいと強く思いました。  


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