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海外実験旅行記report

オーストラリアANSTO 実験旅行記 (2013年10月7日〜14日)

活動報告写真  10月7日から14日までオーストラリアのシドニーにあるANSTOに中性子実験に行ってきました。今回は粉末試料での中性子回折実験でした。10月のオーストラリアの気候は日本の春にあたるので朝晩はひんやりしていましたが、日中は涼しくとても快適でした。今回、ANSTOで使わせてもらった装置はECHIDNAという名前の装置で、ロシア人のマックスさんにお世話になりました。ECHIDNAとはオーストラリア固有の動物で日本語ではハリモグラというらしいです。ANSTOの装置は基本的に動物の名前がついており、そのほかにもWANBATやPELICANという名前の装置がありました。日本のJ-PARCやスイスのPSIでも装置には特徴的な名前がついていたことを思い出し、それぞれの国での名前を比較するのも面白いものだなと感じました。

 マックスさんのサポートが非常に手厚く、実験は予想以上にスムーズに進みました。ただ、粉末の実験に全くなれていなかったので磁気構造解析を行うのに必要なデータ量がどのくらいかなどを判断するのがなかなか悩ましい問題ではありました。それでも、粉末実験のプロのマックスさんに適切なアドバイスをしていただいたおかげでよいデータを収集することができました。

活動報告写真  前回のスイスではあまり時間がなく外に出るということはなかったのですが、今回はブルーマウンテンズ国立公園やKu-Rin-Gai国立公園といったシドニーの観光地に足を運びました。初日に訪れたブルーマウンテンズ はシドニーの市街地から内陸に向かって50kmほどのところにあります。すごく景色の良い所だとは聞いていたのですが想像以上の景色でした。その広大な大地の様子と言ったら写真では伝えきれないほどでした。また、シドニーの市街地の北に位置するKu-Rin-Gai国立公園にも訪れたのですが、ここは海を崖の上から見渡せるスポットでオーストラリアの自然を存分に感じることができました。  オーストラリアは日本との時差も少なく、ANSTOの周りは豊かな自然に囲まれているのとても落ち着いた実験環境でした。またここで実験する機会を持てるよう研究を進めていければと思います。


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