オークリッジ国立研究所のMark Lumsden博士とAdam Aczel博士がHODACAの実験のため来日中です。
昼ご飯を食べに、那珂湊のおさかなセンターに行ってきました。
お久しぶりです。小関です。
昨年の筑波山登山に続き、なんと今回は富士登山に挑戦しました!!
メンバーは、益田先生、浅井さん、菊地さん、Weiさん、Liuさん、Hu君、そして小関です。
七合目の山荘に一泊して、翌日の早朝に出発し、登頂を目指す、二日がかりの挑戦です。
悔しくも、メンバーの一人が山頂まであと一歩のところで高山病に罹り、全員での登頂はかないませんでした。しかし、益田研が一致団結し、一つの過酷な課題に挑戦できたことに素晴らしい価値を感じた、そんな旅となりました。
写真(左上から右下にかけて):
・七合目の山荘から見た御来光 ・山頂で火口を背に撮った記念写真 ・きれいな朝焼け
・山頂にて、パソコンを持ってきたと衝撃の告白をするHu君と、それに爆笑するWeiさん
・登山中の快晴に反し、豪雨の中、必死に下山をするメンバーたち
お久しぶりです。特任研究員の菊地です。
私は多重型三軸分光器HODACAのInstrumental scientistとして勤めております。
私の研究の内容は2つあります。
1つは、HODACAのハードウェアについてモンテカルロシミュレーションを行い、分光器の調整及び改良を行うことです。
もう1つは、HODACAのデータ解析用のソフトウェアの開発及び改良です。
ハードウェアに関しては、シミュレーションにかかる時間と改良にかかる費用の観点から、進捗はゆっくりになります。
ソフトウェアに関しては、ユーザーの実験サポートをしていると色々な要望が来るため、非常に早いサイクルでアップデートすることになります。
私は博士の学位を取得するまでは主にmatlabというソフトを使用して実験の解析を行っていたのですが、ライセンスが有料でありユーザーに負担がかかるためHODACAのデータ解析用ソフトには不向きです。そこでpythonを勉強しデータ解析用ソフトASYURAを作成しました。
ASYURAを作成するきっかけの1つはPSIの多重型三軸分光器CAMEAで共同実験したことでした。CAMEAのInstrumental scientist達は自分たちでMJOLNIRという解析用ソフトを作成しており大変刺激を受けました。
もう1つのきっかけは、まだASYURAが無くmatlabでのコードしかなかった初期にユーザーから「現状のソフトウェアの環境はだめでしょ。」と言われたことでした。非常に悔しかったのでソフトウェアの開発に注力し、1か月後にはASYURAのプロトタイプを完成させました。
このころChatGPTが流行りだしコード作成に関しては非常に有用であるとの評価を受けていました。私はコマンドやパッケージを探すためにChatGPTはよく使用しますが、コードは自分で書きます。一番大きな理由はバグにならないミスを見つけることが困難であるからです。例えば、最大値を用いて計算したいのに最小値を用いていた場合にはコンパイル自体はうまくいってしまうためバグを探すのが大変になります。そうでなくとも自分のミスを見つけるのは大変です。
HODACAに関してはハードウェア・ソフトウェア両面についてBNLのIgor先生と非常によく議論して改良を続けています。なかなか完璧なものを作成するのは難しいですが、引き続き頑張っていこうと思います。
10年後にはもんじゅサイトも完成する予定ですし、できればまた分光器開発に加われたら良いなと思っています。
3月からトラブルで停止していた研究用原子炉JRR-3がようやく4/15から運転を再開しました。
この一か月の間に、ベリリウム金属中性子フィルターを冷却する冷凍機が新しくなり、HODACAの第3コリメータが更新され、かなり環境がアップデートされました。色々心配もありましたがちゃんと機能していることがわかり、今後よりよい成果が期待できます。
記念すべき今年度最初の実験は再度来日されたIgor先生との共同研究です。希釈冷凍機を使う(サポートする側にとって)非常に大変な実験ですが、ともあれまずは無事に冷却ができ、実験が順調に続いています。
コロナの後遺症&花粉症に苦しむ小関です。
今年度から教授へと昇進なさった益田先生への祝賀、そして再び来日されたIgor先生、新入生の胡君への歓迎の意を込めた会を4月3日に開催しました。
益田先生、この度は本当におめでとうございます!そしてIgor先生、胡君、ようこそ!
「Zheyuan's essay
〜中性子線で何ができる?〜」
筆者:Liu Zheyuan(益田研D1)
中性子に興味のある方、ぜひ御一読ください。
こんにちは、小関です^^
今月の上旬、私が研究している物質”K2CuF4”の中性子回折実験が行われました。私抜きで。。
というのも、頑張って結晶の軸立て、結晶性の評価、実験の計画を行い、さあ中性子実験頑張るぞ!と意気込んでいたところ、何と、実験開始前日に新型コロナウイルスに感染。。。
私の代わりに益田先生が実験をしてくださいました。現在は、先生の持ち帰ってくださったデータの解析をしている所です。
今月一番の学習は”健康管理の大切さ”です(苦笑)。。
研究用原子炉JRR-3、第6サイクル最後の実験(3/1-8)は上智大学の足立グループの一般課題でした。HODACAによって効率的な測定が行われました。写真はユーザーと弊研究室の菊地君です。最終日に別用で行けなかったので代わりに撮ってもらいました。ありがとう。(浅井)
2月24日から29日まで、上海交通大学のJie Ma先生、Mingfang ShuさんとHODACAで実験しています。実験は順調に進んでいます。良い結果が得られることを期待しています。
12月8日から12月14日まで、北京大学のLi Yuan教授とYuchenさん、Xianghongさんは、私たちの研究室の新しい分光器HODACAと希釈冷凍機を使用して中性子実験を行いました。
実験は順調に進み、100mK以下の温度で磁気励起を観測しました。大変すばらしい成果が得られたと思います。
先日、JRR-3での実験期間中に、Igor Zaliznyak先生と「那珂湊おさかな市場」に行きました。
そこで偶然テレビの取材を受け、11月30日の「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で放送されましたので紹介します。
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