本文へスキップ

海外実験旅行記report

オーストラリアANSTO実験旅行記 (2015年8月9日〜17日)

活動報告写真8月9日から8月17日にかけて ANSTO へ訪問致しました。
ANSTO は南半球を代表する商業都市シドニーの中心地から電車とタクシーを使って1時間程度の場所に位置します。
我々は ANSTO 内の研究施設 Bragg institute に滞在し研究用原子炉OPAL を利用させて頂きました。
大都市シドニーのすぐ近くに研究用原子炉が建てられていることは日本在住の者からするといささか驚きです。その分だけ交通手段が豊富なので車嫌いの私は助かるのではありますが。

用いた分光器は冷中性子チョッパーマシン Pelican でした。
原子炉で作られたビームを使ったチョッパーマシンの利用は初体験でしたので心配も大きかったですが実験は極めて順調に進みました。活動報告写真
日本を発つ前には温度制御に問題が発生する可能性を装置責任者の Dr. Dehong に仄めかされていましたが、蓋を開けてみるとなんの問題もなく期待していた温度まで到達しとても安定しておりました。
サンプルは確かな量ありましたしビーム強度も十分にあり想定よりたくさんの測定点で実験が出来たのは嬉しい誤算です。私にとってはおそらく人生最後の中性子散乱実験でしたがとっても素晴しい経験でした。

今回の旅程は人生で三度目のオーストラリアへの訪問でしたが冬季には初訪問でした。シドニーの冬は日本のそれとは全くの別物と言っても過言ではなく温暖でして素直に羨ましかったです。日本はもちろん夏でありますので冬のことなんてもはや忘却の彼方でして、かなり意気込んでバックパクに冬モノ衣類を詰め込ん活動報告写真だのですがそのほとんどが不要の長物と相成りましたが、快適だったので良しとします。
帰路はオーストラリアへ観光に来ていた日本人親子と隣り同士になり観光ツアーの感想を聞きながらの快適な空の旅でした。
そして某映画のセリフでも言われているように墜落しないことで有名な Qantas Airways は私の搭乗便においても事故を起こさずに無事に日本へ到着致しました。


問い合わせ

〒277-8581
千葉県柏市柏の葉5-1-5

TEL 04-7136-3415