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海外実験旅行記report

フランスILL 実験旅行記 (2014年09月18日〜30日)

活動報告写真 9月18日から9月30日にかけてフランスのグルノーブルにあるILLに実験に行ってきました。滞在中のグルノーブルは温かい日と肌寒い日がよく入れ替わり丁度季節の変わり目といった感じでした。今回の実験はカゴメ三角格子NaBa2Mn3F11の粉末非弾性中性子散乱実験で磁気励起の観測が目的です。使用装置はIN4で熱中性子TOFの非弾性中性子散乱実験に装置でした。非弾性TOFの実験はJ-PARCのHRCでも行ったことがありますが、今回使った装置は中性子の単色化にモノクロを使っていた点が異なっていて勉強になりました。装置責任者のHunnuさんとGoranさんは非常に親切で陽気な方でスムーズに実験を進めることができ、大きなトラブルもなく実験もしっかり磁気励起を観測できました。
 ILLでカルチャーショックだったのはコーヒーブレークの回数が多い点でした。2,3時間に一回の割合でコーヒーブレークを取るのが慣習で、最初は戸惑いました。しかし、次第に研究者同士の交流や議論を行う場として有意義な場だと思うようになりました。この時間に様々な国から来た研究者たちの話を聞けてとても刺激になりました。
 また、フランスは料理がどこで食べてもおいしかったです。滞在中には装置責任者のHunnuさんやGoranさんとフランス料理はもちろんモロッコ、イタリア、日本料理のお店などでご飯を食べたのですが、どのお店もおいしく大満足でした。個人的にはモロッコ料理が一番気に入りました。日本でもモロッコ料理のお店がないか探してみようと思います。活動報告写真
 休日には近くの山にハイキングに行ってみました。グルノーブルは四方を山で囲まれていて標高2000m以上のものから800m程度のものとさまざまな山がありました。久しぶりの登山だったのでその中で最も低い山に挑戦しました。登っていて最初に驚いたのは走って登っている人がいたことです。低い山といっても勾配はなかなかのもので歩くのも結構大変だなと思っていたところを颯爽と追い抜かれ驚きました。頂上から見たグルノーブルの街並みは洗練された都市といった印象を受けました。これからしっかり研究してまたILLに訪れたいと思います。


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