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海外実験旅行記report

イギリスISIS 実験旅行記 (2014年6月10日〜17日)

活動報告写真6月第3週にイギリスのロンドンに程近い場所に位置する研究所Rutherford Appleton Laboratory へ訪問しました。今回の出張はSr2MnO3F, Sr2NiO3Cl という二次元正方格子磁性体の粉末試料の磁気励起の測定が目的です。研究所ではISISと名付けられた加速器が稼動しており、そちらに敷設されたチョッパー型分光器MERLINを使用しました。現地の研究者のHelenさんのサポートはとても親切なもので大きな問題も発生せず実験を行うことができました。チョッパー型分光器を実験に用いたことは日本の J-Parc においても数回経験がありましたが、やはり長年稼動している分だけISISはユーザー回りがかなり洗練されている印象を受けました。

ヨーロッパ訪問はこれで3度目でありますがイギリス訪問は始めてなので、噂に聞く”食事の不味さ”を楽しみにしていました。しかし裏切られました。他の欧米国とさほど変わらないというかなんというか、むしろ宿泊施設の朝食が美味しい分良い気すらしました。いくつかの外食の値段は納得がいかないくらいに高かったですが……。

行きは空港から研究所まで車で向かったのですが、帰りは電車でした。個人的に海外での電車移動は非日常感が強く好きです。ロンドン市内からヒースロー空港に向かう線に急にギターを持った紳士とバイオリンを持った淑女が乗車してきて、そしてためらいなく演奏を始めました。日曜日でかつ空港に近い場所だからでしょうがとても新鮮なものが見られました。日本で例えると日曜日の夕方の京成線の車内といったところでしょうか、演奏すると舌打ちが活動報告写真聞こえてきそうです。

帰りの飛行機では新婚旅行を終えた夫婦と隣合わせになりました。飛行機で横になった人には大抵の場合話かけるのですが新婚さんは始めてです。幸せそうにしている人を見るのはこちらも楽しいもので、非常に暇で暇でしょうがなくひたすら無意味に思える飛行機の中の半日間が少しだけ意味のあるもののように思えて嬉しかったです。


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