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受賞・新聞記事等prize

菊地帆高君(D3)が2023年春季大会日本物理学会学生優秀発表賞を受賞

2023年3月22日-25日に開催された日本物理学会2023年春季大会において、菊地帆高君(D3)が、「高効率三軸分光器HODACAの現状」という発表タイトルで領域10の学生優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます。

中性子三軸分光器は1960年代に開発されてから現在に至るまで磁性体や誘電体などのダイナミクス研究に対して、汎用的かつ重要な分光器としての地位を築き上げてきました。近年世界的に中性子三軸分光器において幅広い波数空間での効率的測定が可能な多重型三軸分光器が活躍し始めています。一方日本では、東日本大震災以降10年間研究用原子炉が停止していたため、分光器の進歩が停滞していました。
そこで本研究では茨城県東海村にある研究用原子炉JRR-3に新しいタイプの多重型三軸分光器HODACAを開発及び建設しました(写真)。さらにHODACAを用いて典型的な磁性体の磁気励起を測定しました。その結果HODACAによって正確に磁気励起が測定でき、従来の三軸分光器を大きく上回る測定効率を有することを示しました。
HODACAは日本初の多重型三軸分光器であり、日本の中性子分光器開発に影響を与えることが期待されます。また、HODACAを使用した研究によって物質科学研究の発展への貢献が期待されます。

  
 高効率三軸分光器HODACA

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